ここ数年凝っているのが、三階建て町家の探索。
在るようで無い、無いようで在る。こんな発見の面白さを、三階建て町家に感じている次第です。物件を発見したときは、その日一日をハッピーな気持ちを送ることができてめっけものなのです。
そんなわけで、本日の三階建て町家です。所在地は京都市内の下京区大宮通七条下ル。交差点「大宮木津屋橋」のちかく。
■ 三階建て町家、大宮通七条下ル。 |
- 直方体のようなシルエット
- 各層の低い逓減率
- 一~二階の屋根は庇のようにちょこんと付く形
- 三階はアールのついたむくり屋根
■ 正面アップ、ピンク色の壁です。 |
■ 屋根軒下の骨太な垂木。 |
三階建て町家を発見して回るうちに、固有の価値を認められるようになりました。つまり、「三階建て町家は全く平凡でない町家建築である」ということです。
- 三階建て町家の多くが、地域のなかでランドマーク的な所在地(交差点や商店街出入り口)にあること。
- 一般的な二階建てではなく、三階建てという形式であえて建てられた経緯自体が、特別な物語を有するモニュメント(記念碑)的な価値を備えていること。
三階建て町家は特別な建物であるようです。だから強く興味を惹かれるのです。
おそらくこの大宮通七条下ルの三階建て町家も、建てられた当初は地域のなかでランドマーク的でありモニュメント的な建物であったのでしょうか。店主にインタビューすれば、きっと特別な物語が出てきそうな気配。大いに気になりますね。
■ 今回の記事でご案内した三階建て町家をマップで。
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